【質問例サンプル有】従業員満足度を知るパルスサーベイで有効な質問とは?

離職率改善や生産性アップに役立つパルスサーベイ。

複数の質問を通じて、従業員満足度を把握できます。

「パルスサーベイ」を成功させるには、効果的な質問選びが大切です。
しかし、「どういった質問を用意すべきか?」と悩む人も多いのではないでしょうか?

パルスサーベイで従業員満足度を正しく把握できるかは、質問選びで変わるといっても過言ではありません。

そこで当記事では、パルスサーベイで効果的な質問選びのポイントを紹介します。
実際の質問に使えるサンプルも用意しているので、ぜひご活用ください。

パルスサーベイとは?

パルスサーベイとは、簡単な質問を週1や月1ペースといった短いスパンで繰り返し、従業員の心情を知る調査手法です。

主に、従業員満足度の調査で使用されます。

パルス(=Pulse、脈拍)とサーベイ(=Survey、調査)が語源であり、脈拍をはかるように、会社と従業員のリアルな関係性を把握できることが特徴です。

また従業員の「リアルな意識」と「会社の考え」を比較することで、両者におけるギャップの度合いを知るのに役立ちます。

従業員満足度(ES)が高い会社の特徴4選!取り組みと施策も紹介

従業員満足度とは、従業員の満足度をあらわす指標のことです。ES(Employee Satisfaction)とも称されます。 少子高齢化による労働人口の減少や、転職が当たり前な昨今において、会社の生き...

続きを読む

従業員満足度を向上させる3つのメリット!取り組み方法やポイントを解説

従業員満足度を向上させると、企業の持続的発展につながります。 昨今では労働人口の減少をはじめ、グローバル化やダイバーシティの観点からも、急速な環境の変化への対応が不可欠です。 こうしたなかで、企業は人...

続きを読む

パルスサーベイに含めるとよい質問とは?

パルスサーベイに含めるとよい質問は、どういった内容なのでしょうか?

一言でいえば、「パルスサーベイの実施目的にそった質問」です。

たとえば「退職者が多いので離職率を減らしたい」といった目的であれば、退職者が多い理由の把握ができるような質問を選びましょう。

また「社員の士気が落ちているので、根本的な理由を知りたい」といった目的であれば、士気が低下した理由を把握できる質問を選びます。

つづいて、「パルスサーベイの質問を選ぶ具体的なポイント」や「質問の実例」を紹介するので、あわせてチェックしてください。

パルスサーベイの質問選び_具体的なポイント

ここでは、パルスサーベイの質問選びの具体的なポイントを解説します。

詳細は以下の3点です。

会社、職場、上司、仕事の4項目からバランスよく選ぶ

1つ目は、「会社、職場、上司、仕事」の4項目から、バランスよく選ぶことです。

なぜなら、質問を会社・職場・上司・仕事にわけたものからバランスよく選ぶことで、トータル的な調査ができるからです。

(※のちほど紹介する「実際のアンケート項目表」は、会社、職場、上司、仕事の4項目に分類されています。)

4項目の質問からわかることは、以下の通りです。

【会社】の項目でわかること
・会社の組織体制、評価体制などへの満足度
・会社に対する帰属意識
【職場】の項目でわかること
・人間関係への満足度
・メンバーに対する信頼度
【上司】の項目でわかること
・上司の指導力への満足度
・上司は自身の成長をサポートしてくれるか?
【仕事】の項目でわかること
・仕事の配分や内容への満足度
・仕事に対するモチベーション

すべての従業員に該当する内容を選ぶ

2つ目は、すべての従業員に該当する内容を選ぶことです。

理由は以下の通りです。

【理由1、適当な回答を防ぐ】

すべての従業員に該当する内容を選ぶことで、適当な回答を防止できます。
適当な回答が集まると、正確な調査はできません。

自身に該当しない質問があれば、適当な回答をするケースが増えるでしょう。

どうしても「一部の従業員に該当しない質問」を載せる場合には、選択肢に【この質問に該当しない】といった項目を設置するのがオススメです。

【理由2、回答の放棄を防ぐ】

すべての従業員に該当する内容を選ぶことで、回答の放棄を防げます。

自身に関係のない質問があると、その質問はもちろんのこと、ほかの質問に対する放棄率があがるのも事実です。

そのため、従業員に【当事者意識】をもたせられるよう、すべての人に該当する質問を選びます。
全員に共通する質問を選べない場合には、部署やチームごとに質問内容を変えてもよいでしょう。

質問数をシンプルにする

3つ目は、質問数をシンプルにすることです。

質問数が多すぎると、回答者に負担がかかるだけでなく、本質も見えにくくなります。
また負担がかかると、適当な内容を記入される確率が高まります。

回答を集計・分析する担当者の立場からしても、質問数が多いと作業の手間がかかります。

一方で質問数が少なすぎると、情報量が不足するため、正確な調査ができません。
そのため、厳選した質問を「10~20個」ほど用意するのがベストです。

質問に対する回答方法は、回答者への負担を軽くするため、

・YES or NOでの選択方式
・5段階評価

などにするとよいでしょう。

パルスサーベイに有効な質問の実例

ここでは、パルスサーベイをおこなう際の「有効な質問」について、実例を紹介します。

【会社】への満足度を知る質問例

1つ目は、【会社】への満足度を知る質問例です。

この質問では、会社そのものに対する考えや、エンゲージメントなどを把握できます。

【質問例】
・会社の自己啓発やスキルアップを支援する制度が整っていると思いますか?
・会社の業績(収益性、成長性など)に満足していますか?
・勤務形態に柔軟性はありますか?
・人事制度の仕組みや評価指標に納得していますか?

【職場】への満足度を知る質問例

2つ目は、【職場】への満足度を知る質問例です。

この質問では、人間関係や職場環境に対する満足度がわかります。

【質問例】
・会社のビジョンや経営理念に共感できますか?
・職場の人間関係は良好だと感じますか?
・もし困難に陥った時には同じ部署のメンバーから助けを期待できますか?
・業務の合間にリフレッシュに利用できる場所や設備がありますか?

【上司】への満足度を知る質問例

3つ目は、上司への満足度を知る質問例です。

この質問では、上司との信頼関係や満足度などがわかります。

【質問例】
・部下の思いを汲んだコミュニケーションがなされていますか?
・上司の指導姿勢や育成教育方法に共感できますか?
・上司の評価姿勢に不明瞭な部分はないですか?
・上司から認められているという承認感がありますか?

【仕事】への満足度を知る質問例

4つ目は、仕事への満足度を知る質問例です。

この質問では、仕事に対する意識やモチベーションがわかります。

【質問例】
・大きなプロジェクトなど、チャレンジできる環境がありますか?
・暇を持て余したり過度な負担がかかったりするような仕事量になっていませんか?
・今後もこの仕事を継続して働き続けたいですか?
・自分の仕事に対して適正な評価が得られていますか?

まとめ:パルスサーベイで従業員満足度を知るには質問選びが大切

パルスサーベイで従業員満足度を正しく把握するには、質問選びが大切です。

当記事のポイントを参考にしつつ、サンプルのアンケート項目もぜひご活用ください。

またパルスサーベイは高頻度で調査をおこなうため、従業員と企業の双方に負担がかからないよう、留意する点もかかせません。
そのためには、専用システムの活用がオススメです。

ヒョーカクラウドはパルスサーベイ機能を搭載した人事評価システム。

パルスサーベイと評価機能を併用することで、パルスサーベイの「課題点」や「解決策を講じた効果」などが具体的にわかります。

パルスサーベイで、定着率や生産性を向上させたい企業様は、ヒョーカクラウドをぜひお試しください。

資料ダウンロード

パルスサーベイ活用ガイドブック
パルスサーベイ活用ガイドブック

この資料で分かること

  • パルスサーベイの特徴・メリット
  • 活用事例3選
  • パルスサーベイを成功させるポイント