新入社員の正しい評価とは?社内評価の見える化でモチベーションを上げる

「新入社員をどう評価すれば良いのだろう?」

こうした悩みを持つ企業は、多く見受けられます。

入社したばかりの新入社員は、さまざまなことに不慣れであり、自分の向かうべき方向が見えていないこともあるでしょう。とくに新入社員であれば、社会人経験自体が初めてであり、基本的なビジネスマナーに関しても習得中の身です。

こうした新入社員を適切に評価するには、社内での評価を「見える化」することが大切です。

当記事では、新入社員の評価にフォーカスし、社内の「見える化」による正しい評価について解説します。新入社員の評価で悩める人事担当者は、ぜひ参考にしてください。

新入社員を評価する際のポイント

新入社員を評価する際のポイントを解説する前に、まずは「なぜ新入社員を評価する必要があるのか?」を考えてみましょう。

新入社員に対する評価の必要性は、以下の2点です。

必要性1:成長につながる
人事評価はスキル・能力の見極めだけではなく、気づきを与え成長させるきっかけになります。
また新入社員は進むべき道が見えないケースも多く、評価の実施により、正しい進路に導きつつ成長させることが可能です。
必要性2:早期離職を防ぐ
新入社員は入社から日が浅いため、帰属意識もうすいです。
評価を適切に実施したうえでモチベーションの向上に成功すると、帰属意識も高まることから、早期離職を防ぐ効果があります。

以上2点の「新入社員を評価する必要性」を踏まえ、新入社員を評価する際のポイントを解説します。

ポイント1:評価を通じて成長させる

「社会人経験そのもの」や「自社の社員としての経験」が少ない新入社員に対し、評価を通じて成長させる意識を持たせましょう。

なぜなら、成長させる意識を持ちながら評価をすると、評価された本人も「得ることがあった」と思うため、評価の必要性を感じるからです。

評価の必要性が分からないと、評価されることが嫌になり、会社への不信感にもつながります。

フィードバックの際に「生かすべき本人の強み」や「主体的に動ける方法」を提示するなど、成長に必要なポイントを説明すると良いでしょう。

ポイント2:モチベーションを下げさせない

評価には良い評価・悪い評価があるため、「悪い評価」の伝え方によっては、評価対象者のモチベーションを下げることがあります。そのため、フィードバックの際にモチベーションを下げさせない工夫が必要です。

また公平性があり、本人の納得感につながる評価結果も、モチベーションを下げさせないことにつながります。

「見える化」で新入社員の評価が適切にできる理由

見える化とは、スキルや意欲といった「目に見えないもの」を見える状態にすることです。また見える化の特徴として、常に情報共有をし、フィードバックが可能な状態にする点が挙げられます。

見える化によって、新入社員の評価が適切にできる理由は以下の通りです。

理由1:成果だけでなくプロセスも見える

評価には成果とプロセスの両面が必要です。

「非・見える化」では、成果は確実にチェックできるものの、途中経過であるプロセスはチェックしにくいと言えます。新入社員は既存社員と比較すると、すぐに成果を出す人は少ないため、プロセスに比重を置く必要があります。

見える化を実施すると、各社員の進捗状況が共有されるため、成果だけでなく途中のプロセスを把握できます。また評価を実施する前に、あらかじめ「各プロセスへの目標」を設定することで、目標に対する達成度合いと比較できます。

理由2:誰でも情報にアクセスしやすい

見える化を実施すると、経営者・人事部はもちろん、各部署のトップはいつでも情報にアクセスできます。(共有される情報は、進捗状況やスキルなどです。)

進捗状況を把握することで、プロセスを評価できます。またスキルと現状を比較することで、新入社員の能力を伸ばす方法も見えてくるでしょう。

さらに共有される情報には、評価結果も含まれるため、各評価担当者がどういった評価をしているかが一目瞭然です。

そのため評価担当者の緊張感にもつながり、正当な評価への意識が高まります。

理由3:リモートワークにも対応しやすい

昨今ではITテクノロジーがめざましく進歩しています。

さらに新型コロナウイルスの影響から、昨今では多くの企業がリモートワークを取り入れています。

しかしリモートワークは、周りから業務状況が見えにくいため、オフィス勤務の時よりも社員への評価が難しいと言えます。

見える化を実施すると、プロセスをシステムに反映できることから、離れた場所であっても進捗状況を確認できます。そのため、リモートワークでもスムーズな評価が可能です。

また帰属意識がうすい状態の新入社員が、リモートワークで働くと、納得できない評価結果が出ただけで早期離職につながります。

新入社員の早期離職を防ぐためにも、リモートワークに対応しやすい「見える化」での正当な評価を適用すると良いでしょう。

見える化による評価での「メリット・デメリット」について

ここでは、見える化による評価でのメリット・デメリットを解説します。

メリット

見える化による評価でのメリットは、以下の通りです。

モチベーションアップに直結しやすい

見える化を実施すると、成果だけではなく「プロセス」も評価しやすくなります。

入社して日が浅いことから、成果を出しにくい新入社員は「結果ではない部分もきちんと評価してくれる」と思うため、モチベーションアップに直結しやすいです。

公平性が保たれる

見える化の情報共有により、評価担当者が見えていない部分も可視化されるため、満遍なく評価できます。

また他部署の評価担当者から評価が見られてしまうことから、評価担当者の好き嫌いで評価をしにくく、公平性が保たれやすくなります。

デメリット

見える化による評価でのデメリットは、以下の通りです。

新入社員が硬直する

見える化による評価を実施しても、新入社員に目的がきちんと伝わらなければ、スキルや業務状況が多くの人に見られる状況に抵抗感を持つでしょう。

また、見える化での評価項目だけをクリアすれば良いと思う人もいるため、新入社員が硬直的になる可能性があります。

柔軟性を習得させるためにも、各自が主体的に行動できるよう促すことが大切です。

定性情報を上手に見える化しないと、正しく評価できない

数値やデータにあらわせない「定性情報」を上手に見える化しないと、結局さまざまなことが見えない可能性もあります。

~定性情報の例~
・仕事に対する姿勢
・やる気/意欲
・周囲のメンバーへの気遣い
・主体的か受動的か
・努力の度合い

つまり、社員の進捗状況やスケジュールなどを見える化しても、中途半端な見える化では正しく評価ができないと言えます。

そのため、定性的な情報もきちんと見える化できるよう、留意する必要があります。

見える化の導入方法・進め方とは?

見える化は、社員の進捗状況・スキル・評価結果などを共有するため、共有サーバーを介してExcelなどでの管理も可能です。

ただしExceなどで管理すると、複数人が同時に入力できないことや、メンテナンスが煩雑になるなど、手のかかるケースが多く見受けられます。

そのため、見える化を導入しスムーズに進めるには、人事評価システムなどのクラウドを活用したシステムの利用がおすすめです。

システムを利用すると、見える化に必要な要素が最初から入っているため、担当者はシステムにそって操作すれば良いと言えます。

まとめ

新入社員への適切な評価は、見える化を実施することが必須です。見える化を実施することで、新入社員の評価で重要な「プロセス」が把握しやすくなり、納得感のある評価につながります。

また見える化には、人事評価システムの導入が最適です。

ヒョーカクラウドは、さまざまな評価方法に対応でき、使いやすくサポートも充実しています。

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またリアルタイムでの評価が可能な「評価ポイント」も併用すると、日々の成果やプロセスも評価できるため、新入社員のモチベーションも高まります。

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【令和版】評価制度の作り方
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