「自律型人材」の育成・マネジメントとは?育成に必要なスキルも解説

自律型人材は、企業にとって欠かせない存在です。

貴社に「自律型人材」はどれほど存在しますか?

少ない場合には、早急に育成・マネジメントする必要があります。なぜなら、変化の激しい時代の波に乗るには、自ら動き考えられる「自律型人材」が不可欠なためです。

当記事では、自律型人材の育成・マネジメント方法をはじめ、必要なスキルも解説します。

社員の「採用」や「育成」の担当者は、ぜひお役立てください。

自律型人材とは?

自律型人材とは、指示待ち人間ではなく、自分で主体的/能動的に考え行動できる人を指します。

具体的に言うと、上司からの詳細な指示を待つのではなく、指示がなくても行動し、きちんと成果を出せる人のことです。つまり、「能動的」かつ「企業が求めるポイントを汲み取れる」人が自律型人材だと言えます。

また自律型人間の「じりつ」は、「自立」ではなく「自律」と書く点がポイントです。

「自立」は自らの足で立ち、1人で業務が遂行できる人を指します。そこにプラスし、自らの考えで行動し、自分をコントロールしながら目的を達成できる人が「自律」です。

つまり、指示を与えられなくても仕事をこなせる人は「【自律】型人材」であり、指示を与えられたうえで仕事をこなせる人は「【自立型】人材」だと言えます。

自律型人材の必要性について

企業における「自律型人材の必要性」は、以前にも増して高まりを見せています。理由は以下の通りです。

1、変化の激しい時代に対応できる

昨今では、先行きが不透明であり、将来の予測が容易ではない時代に突入しました。

また国際社会の関係性や、消費者のニーズの多様化など、経済情勢も常に移り変わっています。

企業を取り巻く環境の変化が激しいため、ある日突然「180度違うこと」をやらざるを得ない可能性もゼロではありません。

こうした変化の激しい時代に、従業員が上司からの指示を待ち、指示どおりにしか業務を遂行できないようでは、周囲の環境から置いていかれるでしょう。

そのため、自ら行動し結果を出せることはもちろん、時代の変化にも柔軟に対応できる「自律型人材」が必要不可欠です。

2、企業活動のスピード感が増す

変化の激しい時代であるため、企業も流れに乗らないと、周囲から置いていかれる可能性が高まります。

上層部の人間は、組織を「時代の変化にどう対応させるか」に注力する必要があり、部下に都度指示を与える暇はありません。都度において指示を与えていると、スピード感を保てるどころか減速する可能性もあるでしょう。

極端な話、指示どおりに動くのであれば、AIやロボットがあれば事が足ります。人間を雇用するにしても、正社員ではなく、派遣社員やアルバイトで十分でしょう。

そのため、社員を雇用しているのであれば、上司の指示がなくても動けて、スピード感にもついていける「自律型人材」にする必要があります。

また自律型人材が増えることで、企業活動のスピード感は、より増すことが期待できるでしょう。

3、企業の生き残り・発展に貢献できる

世界的な「情報技術の発達」や「経済活動の変化」はもとより、日本における以下の変化も、環境の変化に関与しています。

・「メンバーシップ型」から「ジョブ型」雇用への変化

・働き方の多様化

・少子高齢化

こうしたなかで、従来と同じやり方で企業を運営すると、周囲から出遅れる可能性が高いことは、前述の通りです。

また「従来と同じやり方」のなかには、従業員のあり方も含まれます。従業員のあり方の1つに「指示待ち人間」か「指示待ちではない人間」かが挙げられます。

前者の指示待ち人間は、自律型社員ではありません。こうした人は、企業の発展に貢献できるどころか、足かせになる可能性も高いです。

一方、指示待ち人間ではない「自律型人材」であれば、あらゆる事象に柔軟な対応ができ、結果も出せることから「企業の生き残り・発展」に貢献できます。

自律型人材の育成・マネジメントに必要なスキルとは?

自律型人材を育成・マネジメントするために、必要なスキルが存在します。ここでは、経営者やマネージャーに向けて、3つのスキルを紹介します。

1、観察力・共感力・洞察力

自律型人材の育成・マネジメントに必要な1つ目のスキルは、「観察力・共感力・洞察力」です。

なぜなら、人材の育成・マネジメントにおける前提として、対象者である従業員への理解が必須だからです。

そのためには、観察力・共感力・洞察力を駆使し、対象者を理解する必要があります。以下に、観察力・共感力・洞察力の詳細を記載しました。

観察力●観察力とは、物事を観察したうえで、状況を理解し変化にも気がつく力を指します。
●観察力があると、正しい状況を判断できるうえに、目的に向かうための方法を導くことも可能です。
共感力●共感力とは、他社の考えに対する同調や、感情面に寄り添える力を指します。
●共感力があることで、他社とのコミュニケーションが円滑になり、信頼関係も築きやすいです。
洞察力●洞察力とは、物事の本質について見極める力を指します。
●表面だけにとどまらず、見えない部分の見極めも可能なため、相手の潜在意識にまで気づくことも可能です。

観察力・共感力・洞察力を備えるには、日頃から従業員に興味を持つだけでなく、深く考えるクセをつけることが大切です。

2、学習サイクルへの理解

自律型人材の育成・マネジメントに必要な2つ目のスキルは、学習サイクルへの理解です。

人が何かを学び習得するには、一定のサイクルを経る必要があります。

一定のサイクルとは「学習サイクル」であり、組織行動学者のデービッド・A・コルブ氏が提唱した以下のプロセスを指します。

経験→内省→概念化→実践

経験
具体的に行動することで、得られた体験を指します。知識や想像に頼らず、実際に見聞きすることが特徴です。経験は、仕事をするうえで予想外の出来事が生じた際に、正しい判断をするための糧にもなります。
内省
内省とは、自分の心を見つめ、自身の考え・言動を熟考することです。考え・言動の熟考は、自身の分析にもつながることから、新たな気づきがあるケースも多く見受けられます。気づきをもとにし、新たなステップに進む方法を見出すことも可能です。
概念化
概念化とは、経験や内省で得た要素を別の場面でも使えるよう、抽象的に変化させることです。
抽象的に変化させることで、物事の本質がわかるようになるため、さまざまな問題を迅速に解決できるようになります。
実践
実践とは、頭にある【概念化】された考えを、実際に試すことです。
そうすることで、仮説の段階である【概念】が正しいかや、今後どう行動すべきかが見えます。さらなる飛躍をするために欠かせない項目だと言えます。

自律型人材の育成・マネジメントをする際には、上記「学習サイクル」のステップを理解したうえで、従業員がどの段階にいるかの見極めが必要です。

3、失敗をおそれない寛容力

自律型人材の育成・マネジメントに必要な3つ目のスキルは、失敗をおそれない寛容力です。

自律型人材を育てるためには、自分で行動する「自主性」の習得が欠かせません。しかし、自主性の習得までには、失敗をすることもあるでしょう。

失敗した際に、否定したり指示を与えてしまっては、指示待ち社員のままです。そのため、自律型人材を育てると決めたら、従業員の失敗にも寛容な心を持つことが大切です。

寛容な心を持つことで、従業員の心理的安全性の確保もできます。心理的安全性を確保できれば、従業員が「自分の思い・考え」をさらに表に出せるようになり、良いスパイラルがうまれます。

まとめ

自律型人材は、企業が変化の激しい時代に生き残るために、必要不可欠な存在です。

そのため、企業は積極的に自律型人材の「育成」を行い、適切に「マネジメント」を実施する必要があります。ヒョーカクラウドを利用すれば、業務遂行能力を習熟度で測ることができ、育成プログラムの見直しにも役立てることができます。
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双方を判断し、自律型人材の促進をするためにも、人事評価システムを活用することをお勧めします。